北海道体験 > お知らせ > 知床・羅臼でマッコウクジラ|フルークアップダイブ現地体験レポート

知床・羅臼でマッコウクジラ|フルークアップダイブ現地体験レポート

北海道体験 編集部

2026.09.02

【現地体験レポート】尾びれを高く上げて深海へ!知床・羅臼でマッコウクジラのフルークアップダイブ

海面に、力強い潮吹きが上がる。

大きな背中がゆっくりと波の間に現れ、呼吸を繰り返す。

そして次の瞬間、巨大な尾びれを高く持ち上げ、深い海へ――。

2026年9月2日、「北海道体験」の運営者が、知床・羅臼のクジラ・イルカ・バードウォッチングクルーズに実際に乗船してきました。

この日出会えたのは、野生のマッコウクジラ。

しかも、尾びれを高く上げて潜る「フルークアップダイブ」を、しっかりと見ることができました!

画面越しに何度も見たことのある光景でも、実際の海で目の前にすると、その迫力はまったく違います。

いつ浮上するのか。

どこに現れるのか。

尾びれを上げてくれるのか。

自然を相手にするツアーだからこそ、待つ時間も、クジラを探す時間も、すべてが特別な体験になります。

舞台は、世界自然遺産・知床の羅臼沖

クルーズが行われるのは、北海道東部の知床・羅臼沖。

知床半島と国後島の間に広がる根室海峡は、岸の近くまで深い海が迫る、世界的にも貴重な海域です。

豊かな海に集まる魚を追って、季節ごとにクジラやイルカ、シャチ、さまざまな海鳥が訪れます。

春から初夏にはシャチ。

夏から秋にはマッコウクジラやイシイルカ。

海鳥の大群が現れる時期もあり、同じツアーに参加しても、その日、その時間によって出会える生き物は変わります。

決められた場所で動物を見学するのではありません。

野生動物を探して、本当の海へ出ていく。

それが、羅臼のネイチャークルーズです。

今日、本当にマッコウクジラに出会えました

乗船した2026年9月2日は、前日の波も落ち着き、無事に出航。

沖へ進むと、海面にマッコウクジラの姿が現れました。

船と並ぶことで、その体の大きさが伝わってきます。

マッコウクジラは海面で呼吸を整え、やがて深海へ潜っていきます。

潜水前に見せてくれたのが、巨大な尾びれを海面から高く持ち上げる「フルークアップダイブ」です。

大きな背中が丸くなり、尾びれがゆっくりと海面から立ち上がる。

ほんの一瞬だけ見せてくれる、深海へ向かう合図です。

尾びれが完全に海へ消えた後には、波だけが残ります。

「本当に、あの海の中へ潜っていったんだ」

その余韻まで含めて、忘れられない瞬間になりました。

この日の知床ネイチャークルーズ公式ブログでも、久しぶりにマッコウクジラと出会い、しっかり尾びれを上げて潜る姿を観察できたことが紹介されています。

フルークアップダイブとは?

「フルーク」とは、クジラの尾びれのこと。

マッコウクジラは深海へ潜る前、海面で何度も呼吸して体を整えます。

やがて大きく深呼吸すると頭が少し持ち上がり、背中を丸めながら尾びれを高く上げて潜水します。

この動きが「フルークアップダイブ」です。

尾びれの形や傷、模様には個体ごとの特徴があるため、調査では個体識別にも利用されます。

ただし、浮上したマッコウクジラが毎回きれいに尾びれを上げるとは限りません。

どの角度で潜るか、船からどのように見えるかも、そのときの状況次第。

だからこそ、尾びれが上がる瞬間を実際に見られたときの感動は格別です。

約40分潜り、海面にいるのはわずかな時間

羅臼沖にやって来るマッコウクジラは、深海へ潜って餌を探し、再び海面へ浮上して呼吸を整える行動を繰り返します。

知床ネイチャークルーズの観察情報によると、潜水時間は約40分。海面で呼吸する時間は7分前後です。

つまり、海面で姿を見られる時間は決して長くありません。

クルーは海面に上がる潮吹きを探し、ほかの観光船とも情報を共有しながら、広い根室海峡で野生動物を探します。

「右前方に潮吹きが見えます!」

スタッフから案内があると、船上の空気が一気に変わります。

どこ?

あそこかな?

乗客みんなで海を見つめ、次の浮上を待つ。

発見するまでの時間も含めて、野生動物を探すツアーならではの高揚感があります。

羅臼では大きなオスのマッコウクジラに出会えることも

羅臼沖では、日本国内で目にする機会が少ない、体長15mを超える大きなオスのマッコウクジラが観察されることがあります。

船と並んだ姿を見ると、その大きさを実感できます。

遠くから見る潮吹き。

海面に浮かぶ大きな背中。

呼吸するときの力強い音。

最後に高く持ち上がる尾びれ。

映像や写真だけでは伝わりきらない、野生動物の存在感があります。

マッコウクジラだけではありません

このクルーズで探すのは、マッコウクジラだけではありません。

季節や海の状況によって、

・シャチ
・イシイルカ
・ツチクジラ
・ミンククジラ
・ハシボソミズナギドリ
・アホウドリ類
・トウゾクカモメ
・ウミウ

など、さまざまな生き物に出会える可能性があります。

今回の乗船日にも、マッコウクジラのほか、便によっては勢いよく泳ぐイシイルカや、クロアシアホウドリ、コアホウドリなどが観察されました。

何に出会えるかは、その日にならなければ分かりません。

「今日はクジラの日」

「今日はイルカが大活躍」

「海鳥が主役の日」

毎日違う海の物語が待っています。

9月はマッコウクジラを狙いたい季節

北海道体験の掲載ページでは、マッコウクジラは特に8月・9月に観察できる可能性が高いと紹介しています。

暑さが残る地域も多い9月ですが、羅臼の海上では風が冷たく感じられる日があります。

今回乗船した9月2日も、知床ネイチャークルーズから「凍えるような寒さだった」と案内されるほど、海上は肌寒い状況でした。

陸上が暖かくても、船上では体感温度が大きく下がります。

参加するときは、季節を一つ先取りするくらいの防寒着やウインドブレーカーを用意するのがおすすめです。

見られる保証がないから、出会えた瞬間が忘れられない

このツアーで最も大切なことは、クジラやイルカ、シャチはすべて野生動物だということです。

動物園や水族館とは違い、必ず姿を見せてくれるわけではありません。

天候や波、風によって欠航する場合もあります。

出航できても、目当ての動物に出会えないこともあります。

しかし、何も決められていない自然の中で探すからこそ、潮吹きを見つけた瞬間の喜びがあります。

そして、マッコウクジラが大きな尾びれを持ち上げ、深海へ潜っていく姿を見届けたとき、その光景は旅の記憶に深く残ります。

今日、実際に乗ってみて、改めてそう感じました。

知床観光に、海から出会う野生動物の時間を

知床というと、ウトロ側の断崖やヒグマクルーズ、知床五湖などを思い浮かべる方も多いでしょう。

一方、羅臼側には、根室海峡の深い海と豊かな生態系があります。

陸から景色を眺めるだけでは出会えない、知床のもう一つの表情です。

約2時間30分の船旅で、何が見られるかは当日まで分かりません。

でも、その予測できなさこそが、本物の自然体験。

次にマッコウクジラの尾びれを見届けるのは、あなたかもしれません。

プログラム概要

プログラム名:クジラ・イルカ・シャチ・バードウォッチング
開催地:北海道・知床 羅臼沖
開催期間:2026年4月25日~10月12日
所要時間:出航から解散まで約2時間30分
出航時間:9:00頃/13:00頃
参加料金:大人9,000円/小学生4,500円/未就学児無料
最少催行人数:5名
提供:知床ネイチャークルーズ

出航時刻の30分前までに「知床ネイチャークルーズ」で受付を済ませてください。受付場所から羅臼港までは徒歩約5分です。

※野生動物のため、必ず観察できるとは限りません。
※天候・波・風などにより、コース変更または欠航となる場合があります。
※海上は陸上より寒く感じるため、防寒・防風対策をおすすめします。
※料金・開催期間・参加条件は変更される場合があります。予約前に最新情報をご確認ください。

▼詳しい内容・お申し込みはこちら