尻別川の中流を下る「早朝ダウンリバー」コースに挑戦しました。スタート地点の草むらからボートに乗り、勢い良く滑って着水すると、水辺にいた鴨が数羽驚いて飛び立ちました。そしてそこには水面の別世界が広がります。早朝の澄みきった空気は冷たく、川の流れは緩やかで、パドルで水をかく音と、鳥たちのさえずりしか聴こえません。朝陽と羊蹄山も姿を見せる中をゆっ〜くりと進んでいきます。ガイドの徳間さんが松浦武四郎の話をしてくれました。幕末の冒険家・武四郎は、かつてアイヌと共にこの川を下り、日本海につながっていることを証明したとのこと。この雄大な景色の中で、髭面の男とモレウ模様の服を着たアイヌたちが川をドンブラコと下っている様子が頭に浮かびます。途中で「武四郎の滝」を間近で見ることもできます。暖かい紅茶とクッキーのサービスも嬉しかったです。水の上で野鳥のさえずりを聞きながら飲む紅茶は格別でした。時折、「バシャッ」と魚のライズが。このあたりには大型のニジマスやイトウがいるらしいです。
1時間程度の行程ですが、自然と親しみながらゆったりとした時間が過ごせました。最高のひと時をありがとうございました。